Claude Monet@名古屋ボストン美術館

美術展の感想を書く前に・・・
自分は基本的に、現代美術(それもちょっと変なやつw)が好きで、絵画より立体が好きなんですが、その一方で風景画を見ることも多かったりします。
理由は、単純。
風景画を引き気味に全体を見て、描かれている構図や光線を、写真を撮るときの参考にしているんです。
もちろん、自分は絵を書く人ではなく、写真を撮る人だし、油彩の経験もありません・・・と前置きをして。
 
無駄にやる気を出して、ホテルで朝食をがっつり食べ、開場30分前には美術館に到着。
開場の時点で入場列が20人ぐらい。
開場と同時に入場・・・子供たちが夏休みに入ってすぐの日曜日なのに、思ったより空いていました。
内容は、印象派の始まりから、浮世絵からの影響、アメリカの絵画への影響・・・といった感じでした。
展示されていたのがモネの作品だけではなく、同じ印象派の仲間(ルノワールドガなど)、そしてバルビゾン派(コローなど)の作品も展示され、比較できるようになっていました。
で始めは、引き気味に見ていたのですが、会場が空いているので、絵にへばり付いて見たりもしました。
表現が適切かどうかわかりませんが・・・
・色をのせていった順番
・筆に載せた絵具の量
・筆を動かした方向
・筆を動かしたスピード
が油彩ではなんとなく判ります、そしてそこに画家の個性が出るんですね。
で、素人目でも判ったモネの特徴は「変幻自在」の筆使い。
他の画家と比べても、筆の使い方のバリエーションが桁違いに多い。
そしてアメリカの画家が、印象派の影響を受けて描いたという絵の筆使いの平板さには、逆にびっくり。
 
全体を通して・・・自分がふだん気にしない点に注目しながら見たので面白かったけど、美術展としては普通だったかな。